成田、羽田からアメリカ、カナダへ安い航空券の比較
LCC ZIPAIR vs FSC ユナイテッド航空 追加料金、サービスの違いを把握して決める

アメリカ、カナダへの安い航空券を検索した場合は、LCCのZIPAIRは上位に入る事が多い。

ZIPAIRは北米ではロサンゼルス、サンフランシスコとサンノゼに直接乗り入れているが、特に成田、羽田からロサンゼルス行きは競合も多く、大手航空会社も安い価格が出る事がある。

しかしZIPAIRはFSC(フルサービスキャリア)の大手航空会社とは運賃以外の手荷物、受託手荷物、機内食、サービス内容が異なり、運賃以外の費用に違いが出るので、運賃以外の費用と違いを把握して全体の費用を見ることが大事になる。

目次

北米へのLCCは、ZIPAIR

ZIPAIRのフライト

東京(成田、羽田)からアメリカ、カナダへのフライトがあるLCCは、実質ZIPAIR(2023年2月23日時点)のみ

成田⇄ロサンゼルス 往復とも毎日  1日1便
成田⇄サンノゼ 往復とも日月水木土 1日1便 
往復割引は特になく、片道ごとに手配しても価格は同じ。

※カナダのLCCウエストジェットが、JALとのコードシェアで成田⇄バンクーバー 便はあるが、価格はJALと大きく変わらない。

ZIPAIRの価格

ZIPAIRは概して安定して価格が抑えられている。

ロサンゼルス行き 3月の価格表

ユナイテッドなど 安い価格が出る事も

日本からロサンゼルス便は数多くあるが、ZIPAIRのおかげで、大手航空会社、特にユナイテッドなどは意外に安い価格が出ることがある。(私の感覚ではデルタ、アメリカン、全日空もまれに安い価格が出る)

例として、ユナイテッドの3/20の成田からロサンゼルス直行便のベーシックエコノミーは、ZIPの64,012円より安い。
またベーシックエコノミーとエコノミーの価格は小さい。

北米の他の都市に行く場合も、ロサンゼルスを経由すれば安い事が多い

ニューヨーク、バンクーバーなど他の都市に行く場合も、ロサンゼルスから別の便に乗り換えて目的地に行くと、直行便と比べて大幅に安い場合がある。

ロサンゼルスは他の北米の都市や、中南米にもフライトが多いのでゲートシティとして使いやすい。

LA airportより引用

ZIPAIRの新しい航路のサンフランシスコもゲートシティとしては使えるので選択肢も増えた。

スカイスキャナーの検索結果
東京からニューヨークの例

最適プラン
上位はZIPAIRを使ってロサンゼルスに行き、そこから別の航空会社でニューヨークに向かう便に乗り継ぎするプランが出る。

直行便
価格は、ZIPAIRを使ってロスアンゼルス乗り継ぎとは、大きく異なる。

スカイスキャナーの検索結果
東京からバンクーバーの例

最適プラン
ニューヨーク同様上位はZIPAIRを使ってロサンゼルスに行き、そこから別の航空会社乗り継ぎするプランが出る。

一番安い直行便を例示
価格は、ZIPAIRを使ってロサンゼルス乗り継ぎとは、大きく異なる。

ZIPAIR standard と ユナイテッド ベーシックエコノミー 比較

ZIPAIR standard シートピッチと座席幅は、大手航空会社エコノミーとほぼ同じ

ZIPAIR standard(エコノミー)と、価格的に競合が多い ユナイテッド航空 ベーシックエコノミーの比較を簡単にまとめた。 

ZIPAIR standard の機内のシートピッチと座席幅は、大手航空会社のエコノミーとほぼ同じ場合が多いので、いくつかの相違点を確認して選ぶ事が大切である。

ユナイテッドのベーシックエコノミーとエコノミーは、価格にあまり差がない場合もありチェック要

内容別の比較 一覧 (各社HPより抜粋)

 ZIPAIR Standardユナイテッド航空  ベーシックエコノミー
予約変更不可不可
払い戻し基本なし限られた条件で払い戻しあり 次回のフライトクレジットに充当できる場合がある
手荷物受託手荷物、機内持ち込み手荷物共に制限が厳しい 受託手荷物1 無料
前の座席に収まる手荷物1  無料 
収納棚に収まる手荷物 25ドル
座席指定有料有料
機内食食事・飲み物とも別料金通常の食事と軽食 各1回 食事時のアルコール、ソフトドリンク 以上無料
機内サービスモニターはない。
Wi-Fiはテキスト送受信は無料 独自コンテンツの配信あり
殆どの場合 座席にモニターがある。
Wi-Fiはテキスト送受信は無料 有料(10ドル?)ではストリーミングができる
マイレージ搭乗距離によるマイレージプログラムは無いマイレージプログラムがあり、ANAと相互利用できる
シートピッチ約79cm約79cm
座席幅(肘掛け間)約43cm約43.9cm
座席幅は計測方法の違いで、同じとみなして問題ない。

詳しくは、下部の ZIPAIR Standard (エコノミー)の詳細、ユナイテッド航空ベーシックエコノミーの詳細 に記載

ZIPAIR とユナイテッドで運賃以外の費用と違いのまとめ

明らかに異なる内容(手荷物、機内食、機内サービス、機内サービス、マイレージ)まとめ

比較のため、以下のケースを例として金額を算出
– 身の回り品以外の機内持込み手荷物12kgまで、受託手荷物23kgまでの場合。
– 機内食は、食事1回を、軽食1回、飲み物少し とする。

 ZIPAIR Standardユナイテッド ベーシックエコノミー
持込み手荷物4,500円収納棚に収まる22cm x 35cm x 56cmまで25ドル(約3,400円) 
エコノミーは無料
受託手荷物6,500円0
機内食1,200円(チキンカレーなど)0
軽食、飲み物1,000円(持込み)0 +ワイン、ビール
マイレージなし約2,000マイル ≒ 2,000円割引 (注)
合計13,200円1,400円

(注)全日空のマイルに変える事ができる。
ANA2,000マイルは2,000ANA SKY コインに変え、ANA2,000円分の購入に使える。

ZIPAIR はチケット代以外に11,800円 余分にかかる

上のケースだとZIPAIRが11,800円余分にかかる。
受託手荷物がない場合は5,300円、
持込み手荷物がない場合は10,700円、ZIPAIRが余分にかかる。

実際のケースで比較

この例では、ZIPAIR はユナイテッドより4,000円安いが、前述したように運賃以外で11,800円分別にかかるので、時間の優先がなければ、ユナイテッドを選ぶと総費用がおさえられる。

この例では、価格差が約5,000円で、ユナイテッドは乗り継ぎで2時間以上かかる。
手荷物がどれくらいか、マイルを溜めているかなどの条件により選択は異なるだろう。

ZIPAIR Standard (エコノミー)の詳細

予約変更、払い戻しなどのルール

運賃規則表(予約変更、払い戻し) 詳細

機内持ち込み、受託手荷物

機内持ち込みは7kgまでが無料。7〜12kgは4,500円

受託手荷物は1つ14kgまで5,500円、23kgまで6,500円、32kgまで7,500円

手荷物について 詳細

座席指定

細かく分けられているが、私のように通路側希望の場合は2,000円

座席について 詳細

機内食と飲み物

機内食は1食1,200円〜 
飲み物(公式発表ではない)ボトルウオーター 250円、ソフトドリンク300円〜、アルコール飲料500円〜

機内食 詳細

バターチキンカレー 1,200円

サービスパッケージ

受託手荷物、事前座席指定、機内食などのサービスのセットが『サービスパッケージ』として3種類提供され、事前の予約が必要である。

価格は公式な資料は見当たらず、予約した場合に案内が来た。

サービスバッケージ 詳細

私の場合VALUEを選び、以下の3つの内容で8,799円
事前座席指定、受託手荷物(お預けの手荷物)1個 ~23KG、機内食(Standard) 
ちなみに機内食は、1,200円のメニューとボトルウオーター

別々で購入した場合は、
6,500円 +2,000円 +1,200円 +250円 =9,950円 なので約1,000円の割引

しかし後から考えた場合、受託手荷物なしで12kgまでの持ち込み手荷物でおさまったので、
4,500円 +2,000円 +1,200円 +250円 =7,950円 で済み、逆に高くついた。

以前は禁止されていた食べ物と飲料の持ち込みができるようになった(アルコール飲料は不可)ので、機内食ではなく多少保存の効く食べ物と飲み物を用意しても良いかと思う。

機内での注意点 詳細

機内サービス(エンターテインメント)

個別のモニターはない。
持ち込んだスマホやタブレットでオリジナルコンテンツが利用できる。

機内サービス 詳細

マイレージ

搭乗距離のマイレージはない。
ZIPAIR Point Clubの入会で、ZIPAIR100ポイントの獲得などのポイント制度がある。

ポイントはZIPAIRのサービスに利用でき、JALのマイル⇒ZIPAIRポイント、ZIPAIRポイント⇒JALのマイルの交換ができる。

ZIPAIR ポイント概要

ユナイテッド航空
ベーシックエコノミー の詳細

持ち込み手荷物、受託手荷物

身のまわり品  
機内持ち込み 前の座席の下に収まる身の回り品 22cm x 25cm x 43cm以下1つ無料
取手やキャスターなどを含め、収納棚に収まる22cm x 35cm x 56cmまでは、エコノミーは無料だが、ベーシック  エコノミーは25ドル

標準受託手荷物 外側(縦+横+高さ)が157cm以下、23kg以下1つ無料
23kgを超える分や2つ以上は超過料金がかかる。

ベーシック エコノミーのルール 詳細

機内食、飲み物、エンターテインメント

通常の食事と軽食 各1回出る。食事時のワイン、ビールは無料、ソフトドリンク無料

通常、個別のモニターがあり多くのコンテンツが提供されている。

機内食、飲み物、エンターテインメント 詳細

マイレージプログラム

マイレージプラスというユナイテッド航空のマイレージプログラムがあり、ユナイテッド航空便の利用でANAマイルを貯めることもできる。

マイレージプログラムの規則 詳細

ANAとユナイテッド航空のジョイントベンチャー 詳細

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この記事を書いた人

還暦過ぎの爺で妻、息子、猫と一緒に東京に住む。

旅行、街歩き、食べる事(グルメとはいえない)、カフェでまったり過ごす事が好き。お金と時間がなく旅行に行けない時もガイドブックで旅の気分を味わい、総合旅行取扱管理者の資格も取得。

今まで国内45都道府県と海外28の国•地域を旅行。
東南アジアとアメリカへが多く、バンコク、ロサンゼルス、サンフランシスコ、ニューヨークはそれぞれ6-10回程度訪問。

海外旅行のスタイルは一人旅が多い。
手頃な個室がある宿に泊まり、電車・バスなどを使って観光、街歩き、適度な食事を楽しむ。

61歳でリタイアして時間はある中で、限られたお金に加え円安は痛手だが旅への気力と体力があるうちに、無理してでも多くの旅を経験したい。

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