多くの旅行者にとってホテルは使いやすく、設備、サービスも安定して利用機会も多いオプションだが、民泊、ホステルなどの宿泊は、旅費を抑えられる上に新たな宿泊体験として新たな発見も。
民泊、ホステルでは料理や洗濯ができるだけでなく、民泊はローカルの生活が直に感じてコミュニケーションでき、ホステルでは他の旅行者と交流したりアクティビティに参加したりして、ホテルにはない新たな体験が楽しめる。
ホテルとホステル、民泊、モーテルなどの様々な宿泊所の特徴、メリットとデメリットの説明に加え、私がホテル/民泊/ホステル に泊まる理由も紹介します。
この記事で、アメリカ旅行で自分のスタイルにあった宿泊所も経験して安く楽しい旅の参考となれば嬉しいです。
限られた予算の中で安く旅を楽しむ情報を、2023年5月および15回200日以上のアメリカ旅行の体験も交えて詳しく解説します。
宿泊所のタイプ
ホテル
一般的な特徴
さまざまな立地、部屋の広さやスタイル、施設・設備、サービスのレベルがある。
幅広い予算や好みに対応するが、一定の施設、サービスがあるホテルは低価格帯は少ない。
一般的に施設とサービスが充実しているのが他の宿泊施設とは異なる。
フロントを通り、エレベーターへのキーカードによるアクセスや警備員などのセキュリティ対策がしっかりしている。
低価格帯のホテル
全体的に部屋は狭くバストイレ付きの個室とフロントなど最小限の設備を備えるが、施設が充実している所もある。
最近は1人をターゲットにした部屋も増えてきた。少し価格は抑えたシングルかセミダブルベッド1台で小さい部屋だが、部屋にバスルーム完備で小さなデスクがあり、フロントや共有部分も確り備わっている場合もある。
メリット
価格面では2人以上なら比較的安く泊まれる。
場所の選択肢が多く、特に観光地の利便性の良い場所にある事が多い。
幅広い予算や好みに対応してさまざまな設備、スタイル、サービスがある。
- レストラン、カフェ、バーなどの飲食施設をはじめ、中級以上はプール、フィットネスジム、スパ、アクティビティなどアメニティ施設を備えている場合もある。
- サービスはビジネスサービス、ルームサービス、コンシェルジュなど多種あるが、有料で高くつく事もある。
セキュリティー、プライバシー面では比較的安心
- 一般的に大規模で建物の作りがしっかりしている。
- フロントがあり、エレベーターへのキーカードによるアクセス、警備員などもいる。
- 部屋ごとに施錠がしっかりできる個別のドアがあり、隣の部屋の音は聞こえにくい。
部屋の中は完全にプライベートな空間が保てる
デメリット
一般的には高い。特に一人旅の場合は高い。
設備、サービスが充実している反面、使いこなせない施設やサービスも価格に反映している。
ランドリーなど必要なサービスの価格も高い。
コミュニケーションの機会が少ない
ホテルの従業員とも、他の旅行者ともコミュニケーションする場所や機会はほどんどない。
絶えずフロントの前を通り、他の人と会う機会も多いので、完全なプライバシーが保てる訳ではない。
私がホテルを選ぶ理由
部屋に入ると、自由にゆっくり過ごせる。
格好も気にせずバスやトイレを使えて、テレビを見る、テイクアウトの食事を気ままに食べられる、など自由な時間が過ごせる。
簡単な洗濯もバスやシンクで済ませられる。
泊まりたい場所に、他の宿泊オプションがない。
空港の近くや、観光の中心地に泊まりたい場合、ホテルしかない場合がある。
提供している施設、サービスを利用したい
以前に旅行中に書類の印刷が必要で、前もって調べてサービスを提供しているホテルを選んだことがある。
モーテル(モーテルタイプホテル)メリット、デメリット
特徴
ホテルと似ているが、特に車で移動の旅行者をターゲットとして、建物の前に駐車場があり車での移動に便利な場所にあり、価格もおさえられている。
ホテルとの大きな違いは、部屋へはフロントをを通らず外から直接に入る事。
メリット
車で旅行の場合は利便性が高く、駐車場へのアクセスが簡単で、部屋にすぐに入れる。
ホテルより安い場合が多く、特に2人以上だと安い。
個室では完全にプライベート。
外から直接入れるので、ホテルよりもプライバシーが保ちやすい。
デメリット
多くは車がないとアクセスが不便で、徒歩での観光には不便。
徒歩圏では近くに飲食店やコンビニなどがないこともある。
道路、駐車場に面した部屋は騒音が気になることがある。
施設やサービスは限定的
ホテルと同様にコミュニケーションの機会がほとんどない。
私がモーテルを選ぶ理由
レンタカーで旅行する場合には、便利で価格も手頃
立地により、ホテルより安いオプションになる。
私の経験では、ホテルの部屋とモーテルタイプの部屋の両方がある宿泊施設で、モーテルタイプの部屋が安くて泊まった。
ホステル(ユースホステル)メリット、デメリット
特徴
一般的には相部屋(ドミトリー)をメインとして、バスルーム、キッチン、ラウンジなどの共用設備を備えた宿泊施設で、旅行者のために安く泊める事を目的に設立された。
ファミリー、グループ向けの部屋や個室のあるホステルもある。
国際的にはホステリング インターナショナル(HI)という組織に属しているホステルが代表的で、これに属しているホステルの多くは非営利団体として運営されていて、施設が充実して、ロケーションも良い所が多い。
日本では日本ユースホステル協会があるが、以上の組織に属していなくておすすめのホステルも多数ある。
メリット
相部屋タイプは価格がかなり安い。特に一人旅の場合はホテルと比べると格段に安い。
またグループ、個人向けの個室の場合も、近隣ホテルよりはかなり安い。
一般的に共用のキッチン、ダイニング、ランドリーなどを備えていて、食事代やクリーニング代が抑えられる。
HIなどは良い立地、環境に立っている場合が多い
HIなど大規模なホステルは、ラウンジ、プレイルーム、読書室など公共スペースもあり、建物もしっかりしている。
まれにプールを備えたホステルもある。
無料もしくは安価なアクティビティやイベントを開催するホステルもあり、旅行好きな者が集まり、他の旅行者と交流する機会も多い。
スタッフも旅行好きな者が多く、旅のサポートに協力的である。
フロントがあり、外部から不審者が侵入する事もまずない。
デメリット
相部屋ゆえの問題点
- 他の宿泊者と同じ部屋で過ごすため、プライバシーが保てない。
- 荷物の管理や安全面に気を使う必要がある。
- エアコンの設定や窓の開け具合など好みにできない。
- スリープタイム(ホステルが設定)以外、静かさは求められない
施設、設備、サービスはホテルに比べ劣る。
一般的にベッドもシングルがメインで大きい人は少し窮屈、またベッドの質もホテルと比べ劣る。
相部屋、個室ともにバスルームなどが部屋の外にある場合が多く不便。
サービスは限定的で、基本的にセルフサービス。
シーツーツ類を渡され、自身でベッドメーキングを行う。
(プリントサービスなどは対応する場合もある。)
私がホステルを選ぶ理由
費用面では相部屋は一番価格が安いオプションで、以前は時々利用していた。
次の日の朝は空港へ向かう時など、部屋でゆっくり過ごす時間が少なく機内で眠れる場合は相部屋で十分と思う。
個室でもホテルより安い。
相部屋のデメリットが少なく、最近利用する機会が増えた。
料理やクリーニングができて、食事が提供される場合も安い。
ロケーションや環境の良い場所に立地している。
今回泊まったサンタモニカのホステルは、ビーチまで3分程度で周辺も店が多く便利。
ラウンジや読書室は夜遅くまでゆっくり時間を過ごす事ができたり、旅行の情報も得やすい。
留意点
他の人のいびきが気になって眠れないという話はある。
人気のホステルは、早くからの予約が必要な場合がある。
民泊、ゲストハウス、B&B メリット、デメリット
民泊とエアビーについては、以下の記事も参考にして下さい。
Airbnb(エアビー)とは?民泊の事? メリットとデメリット、選び方など民泊体験から解説
特徴
民泊施設の数も増えて、従来からあるゲストハウスやB&Bと同じようなタイプの宿泊施設と共通点が多いので一緒に特徴を説明する。
民泊はタイプが多種あるが、ここでは住居の一部を貸し出すタイプの標準的な部屋を主に説明する。
一般的には、比較的小さい規模の宿泊施設で、地元の人が個人で運営している事が多い。
日本の民宿に近いイメージで、価格も抑えられている。
相部屋、個室、両方備えている場合があり、個室はバスルームが部屋にある場合と共用の場合がある。
共用設備としてキッチン、リビングルームなどが別にある場合が多い。
メリット
価格、費用が抑えらる。
住宅地などの民泊は一般的には安い。
マンハッタンなどでは、民泊は安い価格帯のホテルと変わらない所も多い。
キッチンや洗濯機などの家電が備えられている場合もあり、自炊ができて食費や洗濯代などの節約にもつながる。
観光スポットへのアクセスが便利な場所にも多くある。
一方で特に住宅地には、他の宿泊施設が少ない地域でも民泊施設がある事も多い。
異文化に触れ、ローカルな体験ができる。
小規模なためオーナーとの距離が近く、家庭的な雰囲気があり、コミュニケーションの機会が多いのでローカルな情報が手に入ることもある。
特に海外はローカルが実際に生活する場所で宿泊して、文化、食、生活様式などが身近に体験できる。
旅行好きな人が多く利用するので、ラウンジなどの共有施設がある場合は交流や情報交換の場となりうる。
デメリット
ある程度のコミュニケーションが必要で、特に海外でネックとなる事がある。
ホスト(オーナー)が常駐していない場合もあり、メールや電話でのコミュニケーションが主となる事もある。
ホテルや大規模なホステルと比較すると、建物が小さく、共有の施設が少ない。
施錠やドアの作りなどが十分でない場合があり、他の宿泊者のマナーの悪さが影響しやすい。
個室の場合もホテルに比べてプライバシーが低い。
バストイレは部屋にある場合は少なく、部屋にある場合は価格は少し上がる。
フロアに客室は一つの場合、バスルームも占有できる事もあり、他のゲストに気を使わないで良い事も。
設備、サービスにばらつきがある。
建物自体の作りもまちまちで、キッチン、ランドリーなどの設備の有無や使える機器、用具なども宿泊所によって異なり、設備、機器が古い、機能を満たさない場合もある。
ホテルのような決められたサービスはなく、オーナーによりサービスの質は大きく異なる。
私が民泊、ゲストハウスを選ぶ理由
個室であり、価格が安いことが1番の理由。
アウトバスの場合も多いが、個室のメリットはある。
以前は、ゲストハウスなどの数は少なかったが、最近はエアビーのおかげで民泊が一般的になり利用の機会が増えた。
ローカルとコミュニケーションが取れて、一般家庭に泊まって異文化を身近に体験しやすい事も、民泊の魅力だ。
留意点
民泊を選ぶ場合は、エアビーを使いレビューとホストの評判をよく見て決めることをお薦めする。
ロケーションについては住宅地の中にある場合、治安はもちろんの事、観光地へのアクセスはグーグルマップなどで事前に調べておく事が大切。
交通の手段と頻度と少し遅い時間にも対応しているかの確認は必要。
新しい宿泊体験も旅の醍醐味
アメリカの宿泊といえば、まずホテルを思い浮かべる人が多いと思いますが、他の宿泊施設もしって興味を持っていただけましたでしょうか。価格だけではない魅力もお伝えできたと思います。
民泊でそこで生活している家に泊まって、ローカルとコミュニケーションしたり、ホステルで他の旅行者と交流したりアクティビティに参加したりして、ホテルにはない新たな体験をしていただくきっかけとなれば嬉しいです。